アメリカのトランプ大統領と中国の習近平主席が2019年12月20日夜に電話会談したそうです。
この時期に何で?
報道では、米中の貿易交渉の話だとか、香港やウイグルでの人権について話合われ、ちょこっと北朝鮮問題についても言及があったとのこと
でも、トランプ大統領はいま、弾劾裁判の真っ最中だし、年末の忙しい時期になんで習主席に電話かけて、一段落した貿易交渉のことや、トランプさんにとってあんまり興味なさそうな人権問題についてわざわざ話さなければならないのって、誰でも不自然に思いますよね。
こりゃねえ、おそらく、北朝鮮がしきりに、トランプ大統領に言ってるクリスマスプレゼントへのお返しのことについて相談したに決まってます。
その辺りの経緯や、なぜこの時期に電話する必要があったのかについて分析してみます。
追伸
トランプ大統領と習主席の電話会談が行われた後、12月21日深夜には安倍首相にトランプ大統領から電話があり1時間半にわたって電話会談が行われました。
一連の動きから見て、北朝鮮関連であることは間違いなく、かなり深刻なないようであったと思われます。
ビーガン米国務省北朝鮮担当特別代表が急遽訪中
ビーガン米国務省北朝鮮担当特別代表
スティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮担当特別代表は、重大な実験に成功などとした北朝鮮の動きに対応するように
12月15~17日に韓国を訪問
17日~19日には日本を訪問した後
急遽19日~20にかけて中国を訪問しています。
特に韓国への訪問では米朝の接触が実現するかどうかに関心が集まっていましたが、北朝鮮側からは、何らの反応もなかった模様で
ビーガン代表が米国に帰国した直後に、トランプ大統領から習主席に突然電話会談を申し込んだという事は
急遽何かを相談する必要が出てきたと考えるのが妥当でしょう。
クリスマスまでにもう日にちはありませんから
クリスマスの25日にも行われるかもしれない北朝鮮の行動(プレゼント)に対して
どのようなお返しをするのか、そしてその内容によっては周辺国(日中韓)と事前に相談しておく必要もあったのでしょう。
北朝鮮のプレゼントへのお返しは軍事行動?
これまでの北朝鮮の言動や動きからクリスマスから年末年始にかけて、北朝鮮が何らかの動きをするのは必至と思われます。
北朝鮮の動きが年末に向けて怪しさを増す。弾道ミサイルの発射はあるのか
長距離弾道ミサイルの発射実験や核実験
あるいはその両方の可能性もあります。
北朝鮮はある程度のことをしても、トランプ大統領がまさか軍事行動にまでは出ないであろうと高をくくっている節があります。
弾劾裁判で追い詰められているトランプ大統領に大胆な行動は出来ないであろうという希望的観測です。
あるいは、来年まで待っていられないという切羽詰まった事情があるのかもしれません。
しかし、北朝鮮の思惑とは逆に、トランプ大統領も弾劾裁判でかなり痛めつけられていますから、北朝鮮がそれなりの行動をとることで、西部劇によく出てくるあれ
悪者がいきなり後ろから銃を撃とうとして、正義の味方が逆に悪者を撃つみたいな感じで
北朝鮮に対して軍事行動を取ることで、米国民は拍手喝采
米国民は愛国心が強いですから、自国が脅威にさらされたときには大統領を中心として一致団結しようとする習性が強く、来年秋の大統領選挙に有利になるというトランプ大統領にとって願ってもない状況となります。
ですからトランプ大統領は習主席に
1 北朝鮮が何かやらかせば、それに対応した軍事行動を取るからよろしく
2 北朝鮮が何かやらかそうとしているから、中国さん何とかしてよ、やらかしてしまったらこちらとしても軍事行動取らんといかんからね
このどちらかを習主席にねじ込んだ可能性があります。
まとめ
現状からは北朝鮮が年末から年始にかけて何らかの挑発行動を行うのは必至の状況です。
しかも、その挑発は、米国の逆鱗に触れる可能性が高く、その場合には米国はかなりの強制力ないしは軍事力を伴う制裁を行うのでしょう。
いきなりドンパチまでは行かないでしょうが、北朝鮮の重要施設を破壊するとか、近海にミサイルを撃ち込んだり、爆撃機を境界線を越えて行動させるなどの脅しをかけるかもしれません
そしてそれで北朝鮮がおとなしくなれば良いですが、おそらく北朝鮮が更に反発して、緊張が高まるような状況になる可能性があり、今後北朝鮮の動向からは目が離せなくなるかもしれません。
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