南昌級(055型)駆逐艦は中国名055型驱逐舰、英語名 Type 055 destroyer、NATOコードネームは任海型(英: Renhai class)で
現在中国海軍が建造中のミサイル駆逐艦で中華イージスとも呼ばれています。
南昌級(055型)駆逐艦の概要と主なスペック
2009年に開発開始
2014.12建造開始?
上海 江南造船所 1、2、3、4番艦建造
大連 大連造船廠 5、6、7、8番艦建造
建造開始 2014~
建造数:8隻(2022.1現在:4隻艤装中)
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(英語版)は055型が今後、10隻以上就役するとの見方を伝えている。
基準排水量 11,000t
満載排水量 13,000t
全長 180m
最大幅 19m
機関 COGAC
主機 QC-280ガスタービン×4
出力 130,000馬力
電子機器関連
・デュアルバンド方式レーダーを搭載
・アクティブフェイズアレイレーダーを二組搭載し、一つは大型Sバンドで艦橋に、もう一つは小型Xバンドを一体型マスト内部に搭載する。
・Sバンドを長距離の捜索追尾に使い、高感度Xバンドを小型ステルス機や高速飛行目標の追尾に使う
兵 装
・H/PJ-38 130mm単装速射砲
・H/PJ-11 CIWS
・HHQ-10 近SAM
FL-3000N(中国語: 飞豹3000N)は、中国航天科技集団公司が開発した近接防空ミサイル(中国語: 近防導彈)。中国人民解放軍海軍(PLAN)ではHHQ-10(中国語:海红旗-10)として制式化されている。
射程 低速目標9km、高速目標6km
誘導方式 電波+光波誘導方式(PRH+IRH)
・VLS 112セル
SAM(艦対空ミサイル)・SSM(艦対艦ミサイル)・CM(巡航ミサイル)・SUM(対潜ミサイル)全てが使用可能な万能型と言われている。
鷹撃18型超音速巡航ミサイル(YJ-18)が発射可能
YJ-18は、水上目標だけでなく地上目標も攻撃することができる巡航ミサイルであり、最大射程距離は540キロメートル程度とされている。
艦対艦による戦闘では500キロメートル以上も離れた敵艦を攻撃することはほとんど考えられないものの、
米海軍のタイコンデロガ級巡洋艦や一部のアーレイバーク級駆逐艦が装備しているハープーン対艦ミサイルの射程距離が124kmであることを考えると、055型駆逐艦は米巡洋艦や駆逐艦の脅威圏外から米艦艇を攻撃することが可能となる。
亜音速の巡航速度(推定マッハ0.8、600ノット)で、攻撃目標の手前20nmで超音速(マッハ3)に加速する。亜音速巡航で航続距離を伸ばし、終末期に超音速で敵の対応を困難にする。
発射後、敵艦艇のレーダー網を回避するため、飛翔経路の大部分を海面数メートルの低高度で飛翔し、攻撃目標の直前18nm程度まで低高度飛行を継続
YJ-18の大きさに関する確固たる公開情報はなく、弾頭搭載量を推測する資料もほとんど無い。Jane’sが300kgとする一方、他の資料は140kgとなっている。
ただし、中国海軍に遠距離の目標を補足する能力に欠けているという見方もあり、YJ-18が実戦でどの程度の能力を発揮できるかは未知数である。
その他の可能性のあるミサイル
・HQ-9長距離対空ミサイル
・HQ-16中距離SAM
・DK-10A
・DF−21D:ニックネーム:空母キラー
搭載ヘリ
Z-18のASW仕様機×2?
用法
中国は2030年までに4つの空母打撃群を運用する計画があり、北京の軍事筋は055型について空母打撃群を構成する防空艦だとしている。
ステルス性もあり米海軍のタイコンデロガ級巡洋艦やアーレイバーク級駆逐艦を凌駕する性能との評判も高い。
これに対して米海軍では、更に能力を向上したズムウォルト級を建造中だという声もあるが、建造費が高額になることから、現時点の計画ではわずか3隻しか計画されておらず、
ほとんど実験艦の域を出ていません。
ということで、中国海軍も空母の戦力化を完成に向けて、突き進んでおり、表面的な部分だけでなく、着々と実質的な戦力も向上させているところです。
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