独仏が哨戒機を共同開発、日本はP-1哨戒機を提案

ドイツとフランスが哨戒機の共同開発を計画していますが、この計画に日本の防衛省がP-1哨戒機を土台にした開発を提案している模様です。

P-1の輸出についてはこれまで、イギリスやニュージーランドなどが取りざたされましたが、何れも成功していません

一部には日本がP-1を外国に輸出する力は無いと主張する人もいますが、ポテンシャル的には、世界1、2位を争う性能を有していると考えられるP-1哨戒機が

世界の海上を哨戒する事も遠くない未来だと考えている魚屋としては、今回のドイツ、フランスの哨戒機共同開発にP-1哨戒機がどのような役割を果たすのか興味深いところです。

P-1
海自P-1

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ドイツとフランスが哨戒機を共同開発

4月25日から行われる、ベルリン国際航空宇宙ショーの会期中、ドイツとフランスは哨戒機の共同開発に向けた署名を行う計画になっています。

ドイツは現在P-3Cを運用していますが、ご存知の通り米海軍ではP-3Cを新型のP-8へ、海上自衛隊ではP-1への更新が行われています。

P-3Cはこれまで世界各国で哨戒機として使われてきましたが、さすがに先進国では、旧式化しており、新しい哨戒機への更新が課題となっています。

一方、フランスではこれまで、国産のアトランティック2を使用していましたが耐用年数が迫ってきており

メーカーが当初提案したアトランティック3は中止され、後継機は新型のP-1、P-8、エアバス A319 MPAや、新型機導入により売却されたP-3Cの中古機が検討されているとされていました。

今回のニュースでは続報はなく、どのような開発が行われるのか、詳しい情報は分かりませんが

おそらく、既存の哨戒機(P-1、P-8)や民間機A320neoなどに改良を加え、独仏独自の電子機器などを搭載するということになるのでしょう。

P-3C

ドイツはこれまでP-3Cを使用していたことなどからすると、フランスの計画に乗る形で参画するものと思われます。

フランスは国産のアトランティックを使用していたことからすると、それなりに独自に哨戒機(電子機器を含む)を開発する技術力はあるものと考えられますから

既存の機体に、アトランティックで保有している電子機器などに関する技術を付け加えてフランス主導で開発が行われるものと考えます。

ただし、フランス独自では開発予算の面や、あるいは開発後の調達機数が限られることなどから、ドイツにも声をかけたのでしょう。

更に開発が成功すれば、ヨーロッパ各国への輸出も念頭にあるかもしれません

P-1哨戒機
P-1(海自HPから)

ベルリンの航空ショーにP-1を派遣、ドイツ高官にアピール

海自P-1哨戒機を2機、世界3大航空ショーと言われるドイツベルリン国際航空宇宙ショー(ILA)に参加させるというニュースは別の記事で解説しています。

海自P-1哨戒機、ドイツベルリン国際航空宇宙ショー(ILA)に参加

これに合わせて防衛省の政務官がドイツ政府高官と会談を行うと見られています。

P-1が採用された場合の流れ

独仏が開発する哨戒機にP-1が採用された場合の流れとしては

日本(防衛省、川崎重工)がP-1の機体を提供し

全体の取りまとめ役や搭載するシステム、電子機器の開発はダッソーやタレス(TCFP.PA)といった現地企業が手がけることになるのでしょう。

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P-1は採用されるのか

P-1の他にライバルとしては

仏エアバス(AIR.PA)は、旅客機「A320neo」を哨戒機に転用することを提案

ダッソーはビジネスジェット「ファルコン8X」を哨戒機として転用することを提案

米ボーイングは哨戒機「P8」を提案

するとみられます。

a300neo
A300NEO(Wikipediaより)

A320neoはフランスのエアバス製ですし、民間機としてのこれまでの実績や部品の調達、整備などを考えた場合、有利ですが

哨戒機としては、ほぼ新規開発に近い事になるので、開発費が高騰する恐れや、哨戒機としてものになるのかどうかというリスクがあります。

ファルコン8X
試験飛行中のファルコン8X

ファルコン8XはA320neoと同じリスクがあるほか、機体容量が若干小さすぎるのではないかと魚屋としては見ています。

P-8
米海軍P-8(ウィキより)

P-8は1番無難な選択になるのかもしれませんが、単に機体としてみる場合、P-8は民間機の転用ですからA320neoに比べて機体としての特段のメリットが有る訳では無く、

電子機器などを自力開発するとなると単に、哨戒機への改造リスクがほとんど無いと言うくらいのメリットしかありません

またフランスが、ホントに米国製の兵器を導入するのか?という疑問にも大きな?が付きます。

P-1は最初から哨戒機として開発された機体ですから、機体の性能としては1番優れており電子機器などを換装するだけで、開発期間や開発リスクが少ないという点でも優れています。

ただし、これまで輸出実績も無く、遠隔地の日本で作られた未知の機体を採用するというリスクも大きく、必ずしも有利とは言いがたい面があります。

まとめ

ドイツとフランスが共同で哨戒機を開発する計画があり、既存の機体を改造することで開発が行われると見られています。

日本もドイツベルリンの航空ショーにP-1を派遣するなどして、その存在をアピールしています。

現在の所、P-1、P-8、民間機改造のどれかが選ばれると見られていますが、どれも一長一短があり、予断を許しませんが

P-1が選択されるという可能性もかなりあるものと思います。

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