E-2Dの概要
E-2は、もともとアメリカ合衆国のノースロップ・グラマン社が製造している早期警戒機で、主にアメリカ海軍が航空母艦(空母)や地上基地で運用していて、機体の上に円盤形のアンテナが搭載されているのが特徴です。
艦上や地上のレーダーだとアンテナ高度の関係で遠距離の目標を探知するのが難しく、航空機に強力なレーダーを搭載することで遠距離の対空目標を探知することが可能です。
空母に搭載することを前提に作られているため、比較的に小型軽量でランディングギアなどが頑丈に作られています。
パイロット2名(メンパイ、コパイ)、レーダーマンが3名乗り込みます。
愛称はホークアイ(hawkeye:鷹の目)
現在E-2では最新型がE-2Dで、愛称はアドバンスドホークアイ(Advanced Hawkeye)
主な仕様は
レーダーはAN/APY-9
GPS/CEC/SATCOMのアンテナをロートドーム内に内蔵した。
パイロット席の計器盤が17インチカラー液晶PFD(主要飛行ディスプレイ)に変更され後席レーダー操作員と全く同じ任務情報に関与できるようになり限定的ながらミッション支援を行うことが可能。
エンジンはT56-A-427Aに換装、滞空時間延長のため機首上に空中給油装置が装備
無線機や統合衛星通信能力(ARC-210/HF121C)などの改良が行われている。
D型で搭載されているAN/APY-9では、アンテナをアクティブ・フェーズドアレイ(AESA)式にしています。
探知距離は、航空機555km以上、水上目標360km以上とされており、探知高度は海面~100,000フィート (30,000 m)まで対応しており、探知可能範囲は従来タイプと比べて250%増とされている。
エンジン:T56-A-427(5,100HP)×2
全幅 :24.6m
全長 :17.6m
全高 :5.6m
最大速度:650km/h
E-2Dの航空自衛隊への配備状況
航空自衛隊の保有数としては 2022年(令和4年)3月末時点の保有数はE-2Cが10機、E-2Dが3機。
E-2早期警戒機は三沢第601飛行隊と那覇第603飛行隊に配備されていますがE-2Dは三沢基地から配備が始まっています。
今後E-2Dは9機取得予定
当初、整備の関係で米軍岩国基地に陸揚げされていましたが、2024.4に三沢基地へ移動(3機)しています。
コメント