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韓国消滅シナリオ:その4、韓国消滅後の日本、日清戦争前の国際情勢へ

韓国

 

これまで韓国が崩壊するシナリオとして、韓国の経済崩壊、米韓軍事同盟の消滅あるいは有名無実化、そして文政権の迷走と北朝鮮との合邦への動きが複合した時

韓国の存在が危うくなり、消滅する可能性があると述べてきました。

韓国消滅シナリオ:その1、ウオン安、外資逃避で韓国経済崩壊

韓国消滅シナリオ:その2、在韓米軍撤退、米韓同盟消滅、韓国が大陸よりに

韓国消滅シナリオ:その3、韓国文政権の迷走、日米と離反し南北統一を目指す

 

消滅と言っても朝鮮半島南部の土地や、住んでいる人が消えて無くなるわけではなく、日米とは離反した中国よりの国家あるいは、北朝鮮と合邦、ないしは連合した国家が出現します。

 

そうなれば、極東アジアの状勢は、日清戦争が起きる前の国際情勢と同じ構図になります。

以前と違うのは、日本が独力で対抗するわけではなく、米国などが主体となって大陸国家(大陸側についた朝鮮半島を含む)と対抗していくことになりますが

これまでの38度線ではなく対馬(日本)がその対立の最前線に立たされるわけです。

 

米国は朝鮮半島から手を引くのか

朝鮮半島をめぐる大陸国家と海洋国家の線引き

現在、米国は米中冷戦のまっただ中にあります。

ソ連が崩壊した後、ロシアは未だ軍事強国で、米国に対抗しつつありますが、経済的には逼迫しておりいつまで米国に対抗し続けられるかは不明です。

 

それはさておき、中国の経済成長は著しく2020年代の後半にはGDPで米国を抜くと言われ、軍事費においても米国に匹敵する日は近いものとみられています。

これに危機感を抱いた米国はいわゆる米中冷戦により、まずは中国を経済的につぶしにかかっており、中国の経済崩壊は、中国の共産党政権の崩壊に繋がるとも考えられていますが、この米中冷戦がいつまで続くのか、予断を許さない状況になってきています。

 

このような状況で、朝鮮半島は、米国にとって中国大陸に築いた、いうなれば橋頭堡のようなものですから、常識的にはそこから手を引くことはないだろうと考える人は多いかもしれません

とはいうものの昨今の文政権の迷走や米国と距離を置き中国よりの動きをすることに嫌気がさしたり、信頼出来ない国を同盟国としてとどめおく危険性を感じているかもしれません

あるいはトランプ大統領の「米韓軍事演習はお金の無駄」との発言や、北朝鮮の金正恩との非核化交渉にも前のめりとも見える姿勢を考えると、朝鮮半島から米国が手を引く可能性は充分考えられます。

 

トランプ大統領と文大統領

そして、対馬(日本)が最前線になったとしても、米国としてはアテにならない韓国よりも、長らく安定した軍事同盟を築いてきた日本と協力して大陸勢力と事に当たった方が、安定した防衛網を築けると考えてもおかしくはありません

 

さらに、うがった見方をすれば、日本が最前線になれば、脳天気な日本人もさすがに危機意識を持って、軍事力増強にもっと力(お金)を使うようになるはずです。

F-35やイージスアショア、THAADなどの追加購入も期待出来るかもしれません。

日本は有史以来、朝鮮半島から安全保障に大きな影響を受け続けてきています。

 

太平洋戦争後は、それまでの日本に代わって、米国が大陸からの圧力を受け止めてきてくれたわけですが

米国からすれば余計な負担で、日本にその圧力を直接受け止めさせようと考えるようになってもおかしくはありません


韓国が北朝鮮に飲み込まれた場合は弾道ミサイルの脅威は更に目前に

北朝鮮は既に日本を直接攻撃出来るノドンやスカッドERなどの弾道ミサイルを300~400発保有していると言われています。

これに韓国が、北朝鮮に飲み込まれるような事態になれば、日本から距離も近い韓国南部からの攻撃も可能になります。

 

そうなると、射程を伸ばしたスカッドERだけでなく、通常のスカッドミサイルも日本を射程に収めますし、さらに、韓国軍の保有している玄武ミサイル(射程300~500km:800基保有→2000基に増強予定)

これらのミサイルをイージス艦や、イージスアショアで迎撃することは数的にも不可能ですし、距離的にも対応は困難になります。

 

一方日本には、朝鮮半島を攻撃する軍事的な能力はほぼ皆無ですから、米軍の反撃能力に期待するしかないでしょう

北朝鮮の弾道ミサイル

日本と朝鮮連合が戦うとするとどうなる

日本と南北が融合した朝鮮連合が戦うとどうなるか

仮想戦記みたいなことを書いていると切りがないので端的に言うと、現時点では海軍力に大きな差があり、航空自衛隊や米軍の戦力を考えると、朝鮮連合軍が日本本土に侵攻してくる能力は、ほとんど無いと考えられます。

バックに中国がついていたとしても、当面は本格的な本土侵攻は考えにくいでしょう。

考えられるとすれば、前述の弾道ミサイルなどによる威嚇、日本海や東シナ海などで海軍艦艇や空軍航空機による示威行動程度のものでしょう。

海上自衛隊の護衛艦と軍艦旗

まとめ

現在の米国と同盟した韓国が消滅し、北朝鮮と合邦したり、中国側の陣営に組み入れられたりして日本と敵対するようになった場合、その時点で、北朝鮮の核ミサイルが破棄されていなければ(おそらくそうなる)

我が国のすぐ隣りに、日本を核ミサイルで攻撃しうる可能性のある敵対国が成立する事になります。

 

現状から考えると、かなり空想戦記的な話にも思えますが、これからの国際情勢の流れによっては最悪の方向に流れればあり得ない話でもありません

また、私のシナリオどおりとまでは行かなくても、いくつかの点で私のシナリオに近い状況になれば、日本の安全保障にとって、極めて危機的な状況に陥る事になります。

 

そして日本も

・核保有

・弾道ミサイルの開発、保有

・大型の航空母艦の保有

・自衛隊の基地整備に見直し
(中国地方や九州の航空基地整備や戦闘機部隊の増強、陸自部隊の配置など)

などが現実的になって来る可能性があります。

 

さて、これまで解説してきたシナリオは、

こうなればこうなるという、単なる1つのシナリオで、決して私の予想という事ではありません。

そのほかにも様々なシナリオが有り、今後日本を取り巻く状勢がどのように変化していくかは予測は難しいですが

少なくとも今までのように、世界情勢に無頓着で、米国に全てを任せておけば良かったという時代は確実に終わることだけは確かだと思います。

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