B-21爆撃機は米国の長距離打撃爆撃機計画の一環として2020年代の生産開始を目指してノースロップ・グラマン社が開発している長距離戦略爆撃機です。
このB-21とはどのような爆撃機なのでしょう。
B-21
B-21 Raiderの概要
米国が現在保有しているB-1、B-2爆撃機が2020年代の後半には退役を開始する予定のためこれを代替する機種として開発中の戦略爆撃機
調達機数は202年代半ばから2030年代半ばまでに100機以上を計画中
B-52については、エンジンなどを換装して延命、75機程度を維持する計画
B-21のスペックの詳細は不明
中国がステルス機の探知を目的にVHF/UHF帯を用いたレーダーにも探知されないステルス性や無人飛行についても検討されているといわれる。
価格は1機500~600億円、1機2000億円以上とも言われるB-2に比べると大幅にコストダウンが図られる模様です。
米空軍としては2025年の初飛行を目指しています。
B-21のパッチ
B-21 Raider機体の特長
米空軍から発表された機体の画像から、垂直方向の翼が存在せず、側面からの反射をする垂直面も局限されており
前方や後方からだけでなく側面に対するRCS(Radar Cross Section)も最小限にするよう設計されていることが伺えます。
また、長距離の核搭載巡航ミサイルを搭載することが予定されています。
ステルス性能には
ステルス形状、IR(赤外線対策)、レーダー波吸収素材だけでなく、
電子戦妨害、悪天候時のステルス性低下、非ステルス性航空機との協同作戦も考慮されています。
B-2爆撃機
エンジン
未確認情報ですが
エンジンは2発
F-35にも使われているPratt & Whitbey F135ターボファンエンジン
アフターバーナーは無しで、若干の変更が加えられる模様
となれば推力は30,000ポンド程度と見られ
ペイロード量はB-2の2/3程度となるものの、機体のより小型化が図られることになります。
注:B-2爆撃機のエンジンはGE F118、推力17,300ポンド×4基
空気取り入れ口の形状は、機体の上部胴体にシームレスに組み込まれていますが
形状的には空気の取り入れ時に境界層の気流を制御する高い技術が必要になって来ると考えられています。
B-2では排気口は機体上面に取り付けられ、赤外線に探知されにくくなっていますが、B-21の排気口がどのようなものになるかは不明です。
B-52、B-1、B-2
配備計画その他
B-21は2020年代中盤から2030年代中盤にかけてB-1、B-2の代わりに100機(又はそれ以上)配備される予定
現時点で
現在20機あるB-2は2032年までに退役予定
現在60機あるB-1は遅くとも2036年までに退役予定
B-2はやはり1機2000億円ともいわれ、整備などにも多額の費用や手間がかかることから、当初の計画よりも10年以上早く退役することになります。
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