記事内に広告を含む場合があります。

海上自衛隊そうりゅう型潜水艦12番艦「とうりゅう」が進水

海自潜水艦

 

海上自衛隊そうりゅう型潜水艦の最新鋭艦「とうりゅう」の進水式が2019年11月6日、川崎重工神戸工場で行われました。

 

とうりゅう進水式

「とうりゅう」はそうりゅう型の12番艦

「とうりゅう」はそうりゅう型の12番艦にあたり、今後装備の取り付けや試験航海を経て、2021年3月に就役を予定されています。

2021.4追記

とうりゅうは2021.3.24就役、第2潜水隊群第6潜水隊(横須賀基地)となっています。

「とうりゅう」は11番艦の「おうりゅう」にひき続きリチウムイオン電池を搭載しており、従来の鉛蓄電池+スターリングエンジン(AIP)搭載艦に比べ、潜航能力がかなり向上しているタイプです。

 

そうりゅう型としては最終艦になり「とうりゅう」の次からは新タイプの3000tクラスの潜水艦になります。

 

スターリングエンジンは長期間の連続した潜航には能力を発揮するものの、出力が低く、低速しか出せないほか

スターリングエンジン専用の燃料を使い果たしてしまうと、以後は使用出来なくなることや、2つのエンジンを搭載することによる潜水艦内部の容積(居住エリア)を圧迫すること

さらに2つの異なるエンジンを整備しなければならないことや、スターリングエンジン(燃料)と通常の動力源をどのように使い分けるかなど、運用面からも使いづらい面がありましたが

 

リチウムイオン電池になると、充電時間が大幅に短縮される(敵に発見されやすいシュノーケルを行う時間が削減できる)ことや、電池容量そのものが大幅に増え

しかも、単一の動力源ですから、運用面でも複雑なエンジンの使い分けをする必要が無くなり

世界で始めてリチウムイオン電池を使用したタイプの潜水艦ですから、今後の作戦での活躍が期待されます(潜水艦の行動は隠密ですから、一般の我々には知るよしもない機密事項ですが(^^;))


「とうりゅう」は闘竜に由来

「とうりゅう」は兵庫県加東市(加古川)にある名勝「闘竜灘」に由来し荒々しく闘う竜を意味するといいます。

まことに戦闘艦に相応しい名前ですね。

 

「とうりゅう」のスペック

中期防衛力整備計画(23中期防)に基づく平成28年度計画2900トン型潜水艦8127号艦

2017年1月27日に起工、2019年11月6日に命名・進水式

準排水量2950t、全長84m、全幅9・1m、高さ10.3m

ディーゼル潜水艦としては世界最大クラス

 

乗員数は約65人、水中での最大速力は約20ノット、建造費は636億円

川崎12V 25/25SB型 ディーゼル機関 2基

推進電動機 1基・1軸

配備先は第2潜水隊群第6潜水隊(横須賀基地)

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました