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日本の防衛費、30年間変わらず、いよいよ韓国にも抜かれる日も近い

韓国

 

マスコミの報道などを見ていると、わずかでも防衛費が増えると「防衛費増額」「過去最大」などと大げさに報道されるので

日本もそれなりに防衛費を増やしているような気もしますが、実際の所30年前に比べて、日本の防衛費はほぼ横ばいでほとんど増えていません

 

ネット記事やマスコミの報道ではものすごく増えている感じがするが・・

 

わずかに増えていると言っても物価水準や、兵器のハイテク化、さらには弾道ミサイル防御やサイバー攻撃対応などの費用が増えていることを考えると、実質的には減少していると言っても過言ではありません

 

一方30年前には、日本の5分の1程度しかなかった中国、インド、韓国の国防費は、それぞれ25倍、6倍、5倍程度に増加しており

中国やインドに抜かれているほか、このままでは2,3年後には韓国にすら防衛費の額で抜かれようとしています。

 

なぜこのような事になっているのか、そして防衛費の現状、今後の見通しなどについて見回してみたいと思います。

 

海自ヘリ空母

 

日本の防衛費は30年前からほぼ横ばい

日本の防衛費は30年前の1998年には総額で4兆9290億円

昨年の防衛費は5兆1911億円で30年間でわずか5%しか増えていません

来年度予算は5.3兆円と言われていますが、それでも伸び率は2%

 

一方ここ30年間で

中国は25倍(額にして日本の約5倍)に達している他

韓国も5倍、額にして約431億ドルに達しています(前年比7%増、この10年で約2倍)

因みに日本の昨年の防衛予算はドル建てにして約466億ドル

韓国が7%増額すると499億ドルとなり、昨年の日本の防衛費を超えます。

各国の軍事費の推移(ドルベース)
中国が驚異的なペースで軍事費を拡大させています。

 

中国の伸びが大きすぎて、日本と韓国の伸びが分かりにくいので、下の部分を拡大してみました。
各国の軍事費の推移(ドルベース、拡大図)

ドルベースなので変動があります。

 

韓国の国防費の伸びは4~7%
韓国の国防費の推移


防衛費のGDP比1%は意味があるのか

日本で防衛費が1%いないに収まっているから云々という話が最初に出た頃、日本は毎年数%の高度成長の最中で有り、仮にその成長が続いていたら、今頃は、防衛費は現状の2倍とか3倍

10兆円とか15兆円になっていたはずで

そうなれば原子力潜水艦、大型空母、核搭載弾道ミサイルの保有も十分可能な額に達していたことになります。

 

GDPの一定割合を防衛費にまわすと言うことは、それなりに意味はあるとは思いますが、それよりも現実に合わせて、防衛力を整備することの方が重要ではないでしょうか

日本の防衛費の推移

24年度以降伸びていますが、伸び率から言うと26年度2%、その他の年は1%以下です。

 

ヨーロッパはソ連の崩壊後、軍事費を減らしています。このため日本の防衛費が増えていないことがあまり表面化していませんが

ヨーロッパでそれなりに軍事力が大きいと言われている国

イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オランダなどの国々はEUという統一国家を目指し、あたNATOという軍事同盟があり、一国で防衛を全うする必要が無く

ドイツなどは予算不足で実戦で稼働できる戦闘機が一時、4機になったとか、2000両あった戦車を200両に減らしたとか

イギリスも一時期、空母が全艦退役、固定翼哨戒機が0になったこともあります。

 

これらの国は数カ国で共同して、侵略に対処すれば良いという話でしょうが、日本は日米同盟を除けば、いざという時に助けてくれそうな国がなく、さらに、どちらかというと日本に敵対する国に囲まれていて

自国のみで安全保障を全うする必要があるのに、周りのアジア諸国が軒並み軍事費を拡大させている中で、30年間、軍事費を横ばいのまま過ごしてきたわけです。

 

日本は経済的に衰退している

日本は今でも、国別GDPで世界3位だから、まだ経済大国だと考えている人が多いでしょう。

 

確かに経済大国であることは間違いありませんが、データー的に見ると30年前の1998年の日本のGDPは450兆円

昨年2018年のGDPは534兆円(物価変動を除いた実質額)

30年間で19%弱しか伸びていません(年率1%以下)

 

また、日本をまだ裕福な国と勘違いしている人もいますが、30年前には1人あたりGDPは、世界でほぼトップだったのが、現在では世界26位

ヨーロッパの主要国にはことごとく追い越され、ごく普通の国に低下しています。

世界各国1人あたりGDPの推移

2018年のデータで

日本 26位 39,304ドル

韓国 28位 33,320ドル(日本の85%)

参考(アジア)

マカオ 3位 81,728ドル

シンガポール 8位 64,579ドル

香港 17位 48,451ドル

台湾 39位 25,008ドル

などとなっています。

 

国の経済力がほとんど伸びていませんからGDPの1%程度とかやっていれば、当然防衛予算は、日本の国際情勢や軍事情勢がどんなに変化しても、同じような状態のままなのは、まあ、当たり前の話になります。

まとめ

韓国消滅シナリオ

韓国消滅シナリオ:その1、ウオン安、外資逃避で韓国経済崩壊

と題して記事を書いておきながら、韓国に軍事費で抜かれるというのもつじつまが合わないといわれるかもしれませんが

 

韓国が経済崩壊や、米韓同盟消滅で大打撃を受けるという「万一」の可能性はあるものの

そういう、危機的な状況が発生しない限り、このまま行けば、お隣の韓国にすら(別に馬鹿にするわけじゃないですけどGDPが1/3くらいの、最近やけに日本に敵対してきている国という意味で)軍事費で抜かれるということ

韓国の文大統領

 

しかも、中国は尖閣諸島への領土的野心を隠そうともしていない

北朝鮮の核開発は、どんどん進展している

中東のホルムズ海峡での怪しい動き

ロシアの軍事力増強

 

など日本を取り巻く軍事情勢は厳しさを増す一方、唯一の頼みの綱の米国、トランプ大統領の、外国の紛争には出来るだけ関わり合いたくない姿勢などをみるにつけ、今の日本の防衛体制は大丈夫かいなと思う、今日この頃です。

 

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